二人の朝

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おまけ 次の日、僕と兄さんは風邪をひいてしまった。 その理由はもちろん裸で寝ていたからだ。 僕はたいしたことないけど兄さんは酷い熱だった。 「すまない。ロロ」 ゴホゴホと咳をしていた。 兄のために雑炊を作ろうと思ったのだが作り方がわからなかった。 どうしようか考えていた時にインターホンが鳴った。 扉を開けるとそこにはスザクが立っていた。 「やぁ、ロロ。ルルーシュは寝てるのかい?」 「えぇ…………。兄さんは寝ているので起こさないで下さい」 少し刺々しく言ってやった。 僕と兄さんの空間に誰も入れたくなかった。 「寝ているんだね。だったら顔だけ見て帰るよ」 スザクはにっこりと微笑んだ。 どうやら帰る気はないようだった。 「静かにお願いします」 「わかったよ」 そう言ってスザクは静かにルルーシュの部屋に入った。 周りは薄暗くルルーシュの寝息が聞こえてきた。 普段はツンとしてどこか大人びていたのだが寝顔は幼い感じがした。 「……………スザク?」 ルルーシュがぼんやりとこちらを見ていた。 「君が熱を出して寝込んでるって聞いたんでね。心配になって来たんだよ」 「済まない。まだ完全には治ってなくて」 スザクはベッドの上に乗りルルーシュにキスをした。 「………熱が写るぞ」 「構わないよ。君が欲しくて来たんだ」 馬鹿と言ってルルーシュは顔を真っ赤にしていた。 二度目のキスをしようとした時勢いよく扉が開いた。 「何をしてるんですか!スザクさんっ」 ロロが睨んでいた。 「何って、キスをしようとしただけだけど?」 「キス!?兄さんは熱があるんですよ!止めて下さい」 「ルルーシュの熱は僕がもらうから大丈夫だよ」 ロロはいきなりスザクを押し退けてルルーシュにキスをした。 「んっ……………」 舌を入れられてルルーシュは息苦しくなった。 「どう?兄さん。少しは楽になった?」 「ルルーシュが苦しんでるじゃないか。君のやり方は乱暴すぎるよ」 「そんなことないよね!兄さん」 ルルーシュはわなわなと奮え二人を睨んでこう言った。 「二人とも騒ぐのなら出て行ってもらおうか」 「「ごめん」」 End
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