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鞍馬
「平重衡…美形だが毒舌…と。ふぅ、あの子は相手にしないほうがいいわね―――あら、あれは…?」
◆◆◆
景時
「今日のかまくらどの――起床は午後1時、俺が作った昼食を食べられ、その後稽古に行かれる。稽古で刀を振るわれるお姿は神々しく、後光が差すようだった――と」
(筆で、冊子に綴りながら)
鞍馬
「あなたは源頼朝の懐刀、梶原景時だったかしら?」
景時
「!?―――ああ、噂の鞍馬の天狗殿ですか」
鞍馬
「噂?」
景時
「鎌倉殿が、「あやつは義経の稽古を付けているという名目の元、実は義経の貞操を狙っている」…と」
鞍馬
「狙うかっ!!」
景時
「鎌倉殿は貴方のことを敵だと仰っていた」
鞍馬
「敵なわけないでしょう!私が…っとこれはまだ企業秘密だったわ…」
景時
「鎌倉殿の敵は俺の敵!いざ…」
鞍馬
「チャキ、と軽い音を立て…ってちょっと待ちなさい!この展開――」
景時
「参る!」
鞍馬
「また斬りかかられるのー!?」
(鞍馬、その場から消え去り)
景時
「…どこに…?いやそんなことより、かまくらどのを仕上げなければ…」
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