某病院の廃虚

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『やばくない?』 カナが言った。 『大丈夫だって。俺らがやっつけてやる』 そう言ってカズが近くに倒れていたスタンド(恐らく点滴をぶら下げるヤツであろう)を手に取った。 他の男たちにも『やるぞ』と言うような目を向けるとナオト.ヒロキ.ユキトも近くに落ちていたイスやスタンドを手に取った。 カズはカナの事が好きだった。 怖がっているカナに良いところを見せたかったのだろう。
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