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2050年、人口は90億人を超えていた。
言うまでもなく、全ての原料が高値で取引されており、一般の家計を圧迫し続けている。
自給率の低かった日本も、数年前から農業を完全ビジネス化し、業界トップを走りつづける「(株)アグリジャパン」なんかは、その代表例だ。
ビル全体が農場になる時代がくるなどと、誰が想像していただろうか。
日本には幸いにも技術力があった。
1億人を超えていたときと比べ、今では人口5000万人程になったのも救いだろう。
しかし、今では先進国入りした、ブラジル、インド、中国、アフリカの経済成長が物価上昇に拍車をかけ、ここまでの食料不足を生み出したとは。
想像通りだ。
あれだけ人口のいる国々の個人消費が少し上がっただけで、どれだけの影響を及ぼすかは誰でもわかっていた話しなのだから。
とにかく、このままではいけないと思ったのだろう。まさか、こんな方法でバランスをとるなんてことまでは想定してなかった。
人口を減らすなんてね。
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