500人が本棚に入れています
本棚に追加
「馬鹿野郎! 何をやっている!」
ヘルメット内にロイドの怒声が響いた。
アキラに近づこうとしたクォンタムを墜としたのは、咄嗟に間に入ったロイドだった。
「お前はデッキで砲台だと言っただろうが!」
アキラは身を竦め、小さく毒ずく。
「仕方ないですよ! いきなりミサイル喰らってふき飛ばされたんですから!」
「だったら直ぐに戻れ! 死にたいのか!」
「分かってます! でもーーーーーー」
素直にアースガルズに戻ろうとしたアキラだが、突如奮起し始めたクォンタムの妨害により戻れないでいた。
「いきなりどうしちまったんだ?! こいつらは!」
ウィッツは僚機の爆発を横目に見、一機のクォンタムにマシンガンを乱射する。
だが、そのクォンタムは右腕を失う直前にそれを切り離した。
「しまっ……!?」
ウィッツが目前に迫ったクォンタムから目を背けた瞬間、レベッカの機体がそのブースターを切り裂く。
「ウィッツ! しっかりしな!」
フレィ・クエンサーを一機随伴させていたレベッカだが、次の瞬間そのフレィ・クエンサーは爆散した。
最初のコメントを投稿しよう!