PROLOGUE

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統合軍と連合軍の戦闘はほぼ一方的だった。 TRBに対して旧式とも言える戦車や戦闘機は役に立たず、さらに人型であるTRBは兵士達の間で恐怖の象徴となっていた。 そんな連合に勝ち目はなく、何隻かの輸送艦は失ったものの、一時的に統合は連合を降伏させ、月行政府は十年に一度条約内容を審議するということで、『月地球間不戦平等条約』を結ばせた。 地球は月へ不足物資を、月は地球へその技術力を。 八十年もの長い月日を経て、地球側は提供される技術力を元に着々と力を付けていった。 一人の男の思惑通りにーーーーーー。
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