再開

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二人はリビングを出て行った。 「なんで二人で話さなきゃなんないんです?」 紗季「実はね…」 紗季は鞄から写真を取り出すと秋へと手渡した。 「あっ!」 秋は写真を見て驚いた。 紗季「秋くん…その人知ってるの?」 「か、母さん…だろ」 紗季は驚いた、秋の母である悠子は秋が物心つくまえに失踪しているからだ。 「夢…」 紗季「えっ?」 「夢に出て来たんだ…」 紗季「いつ?」 「今日だよ…母さんが出て来たし…父さんも…」 紗季は驚きが隠せないでいた。 「母さんが言ったんだ、伸二を探せって」 紗季「伸二…は」 「紗季さん知ってるのか?」 紗季「私の…旦那であり…弥録の父親」 「じゃ…じゃあ…父さんの!」 紗季は深く頷いた。 「で?何処に居るんですか?」 紗季「解らない…あの人は…孝が死んだ日に消えたから…」 秋は残念そうに肩を落とした。 紗季「でも…母である…悠子さんには逢わせてあげれる」 「本当に!」 秋は勢い良くソファーから立ち上がった 「今母さんは何処に!」 ???「少し落ち着きなさい?あの人の子供なら」 秋は驚き振り返る。 振り返った先には自分の母である悠子と悠子の姉で在る由紀の姿があった。 「由紀…さん?と…」 由紀「貴方のママよ(笑)」 悠子「ママは辞めて…そんな若く無いわ」 紗季「十分若いですよ(笑)」 「母さん…」 悠子「なにかしら?」 悠子はゆっくりと秋の方へと歩み寄ると優しく抱きしめた 秋は歓喜あまって泣き出してしまった。 悠子「バーロー…泣いてんじゃねぇよ」 「はぃ?」 悠子「貴方の父さんならいいそうな事を言ってみただけよ(笑)」 由紀「確かにあの子ならそう言うわね(笑)」 紗季「確かに(笑)バーローって久しぶりに聞きましたよ(笑)」 秋以外の三人は笑いあっていた。 「母さんは今まで俺を一人にして…何処で何をしてたんだよ…?」 悠子は秋から離れると、ソファーに腰をかけて部屋に居る全員に腰をかける様に言った。
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