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弱気な太陽
陰鬱な樹木の下で
僕を呼ぶような
見知らぬ聲が 聞こえた気がして踏み込んだ
ザワザワと命を削る蝉時雨
肌に纏りつく青臭い湿気と生温い風
草を掻き分けて突き進む
やがて時が止まって
視界揺らいで 呼吸が止まるその瞬間
もう蝉時雨も遠退いて
時空間に呑み込まれて行くから
見知らぬ聲だけ近付いて
ウワンウワンと耳鳴りの様に
おいで こちらにおいでと
薄汚れた
ありきたりの日常棄てた
そうして手に入れた
ものは
屍のような
僕の脱け殻![image=187693112.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/187693112.jpg?width=800&format=jpg)
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