10人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
気紛れ
ちょっと死んでみようと思ったの
空は薔薇色!なんて美しいのでしょう
私がこの世から消えるのに打ってつけの夕日を見たら
ちょっと死んでみたいと思ったの
だってほら!私の存在なんてこんなに小さくて
ほんの数日連絡しなければ
忘れ去られる者でしょう?
この世に何も残さずに
私が消えたらどうなるか
ちょっとした好奇心だったの
だから、目に映る景色の中で一番高くて
柵の低いビルの屋上へ踊る様に駈け登ったわ
最初のコメントを投稿しよう!