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少し空気は肌寒くて
空は薔薇色から桃色に変わってた
私は何度も高さと地上を確認してからメールを送ったの
あの人に
「さようなら さようなら。私が一番愛した貴女。
私の命と引き替えに貴女の不幸を・・・」
お決まり事の様に、靴をしっかり揃えて脱いで
私は空へと飛び立った
あぁ!人生で一番ワクワクする瞬間だったわ
私がこの世から消えて行く
希薄な私が一番輝いていた
そうして、落下して行きながら
私は貴女の不幸を祈ったの
意識は途中で途切れてしまった
私の葬儀の日
やはり貴女は居なかったわね
それでいいの
あと何日で私は全ての人々から
忘れ去られるのかしら?
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