◆運命に向けて

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「え~っ!? もう帰るの? せっかく今日は、デートしようと思っていたのに!!」 真希が不満そうに言う。 「えっ!? お前、まだ講義が残ってるだろ?」 「うん。残ってるけど…。」 「すまん!! 帰るわ。今日は異様に疲れてる。」 そう言って、教室の外へ… 「今日も暑いな~。」 校舎から出たとき、容赦ない日差しが、私を照りつけた。 そんな中、駐車場の車に向かう。 このときはまだ… 止まっていた時間が、ゆっくりと動き始めたことなど、知る由も無かった。
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