◆時空を超えて

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ゆらゆら風に揺れる梢から漏れる光が、彼女を時折明るく照らし、またある時は優しく包み込むのだった。 その姿は、何か物憂げで、懐かしく、愛おしささえ感じられる。 『可愛い子、発見!! 突撃して参ります!!』 私は、勇み足で向かい… 「今日も暑いですね!!」 何気ない素振りで、ベンチに座っている彼女に話かけた。 すると、その女性は驚いたように私の方を向き… 冷静さを取り戻してから… 「そうですね。今年も… また暑い…」 悲しげな表情を浮かべ、小さな声で返事をした。 色白の肌に、細身の体…
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