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「…仁、くん⁉…どう、したの⁉」
不思議そうに聞く私に、仁くんは…
「ごめんな」
「え…?」
「巻き込んで」
「…仁くんは悪くないよ
ほんと気にしてないから」
「結衣…」
「ほら、拭いて拭いて」
仁くんの手を払いながら言った
仁くん…ごめんね…
ほんとは、その手紙だけじゃないんだ…
他にも何枚かあったけど捨てたから…
―次の日―
肩を抑え、昨日のことを思い出した…
「仁くん…どうしたんだろう…」
仁くんのぬくもりが蘇る…
「あんな仁くん…初めてだよ…」
"ピンポーン"
「はい」
"ガチャ"
「仁くん…」
「どうしたの⁉元気ないじゃん」
「あ… そんなことないよ! あがって!」
「大きいバッグだね⁉」
「あー…泊まる」
「泊まる⁉」
「何びっくりしてんの⁉
…あ、何かすると思った⁉
…だーいじょぶだって!
なんもしねーから(笑)」
「何にも言ってないじゃん…
…何で泊まるの?」
「………から…」
「え⁉」
「…心配だから…」
「心配⁉」
「昨日…気になって、あんま寝れなかった」
「……仁くんのせいじゃないよ…」
「だってさ…」
「何?」
「……ひどい目あってんのに見てらんねーし」
「仁くん…
…ありがとう(^-^)
座ってて。コーヒーいれるから」
「結衣」
「何⁉」
そのとき…
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