タラコスパ海苔多めで

11/14
前へ
/14ページ
次へ
「あの人があんなことするわけ無いだろ!!」 巴は両手で机を叩き、とても強い口調で言った。 しかし直後しまったという表情をする。 巴の表情から、ただ事ではないと感じた薫はすぐさま巴にといだたした。 「九条、教えてくれ、親父達に何があったのか」 巴は苦い表情でしばらく考えると口を開いた。 「わかった、本当は話すつもりじゃなかったんだが仕方ないな… これからの話しはあくまで私の知る範囲内のことだから、完璧に説明出来る訳けでは無いが、最後まで聞いてくれ」 そういうと巴は薫の目をじっと見つめた。 「わかった」 私は普段協会に所属しない魔法使いから依頼を請けているんだが、約一ヶ月くらいにある噂を聞いた。 お前の両親が協会の幹部を何人も暗殺したって噂だ。 私は二人連絡をとろうとしたんだが、当人達は行方を眩ましていて会うことが出来なかった。   協会の中でも親しい人間に聞いた話しだと、協会は何人かの魔法使いが動いてお前の両親を探しているそうだ。 また詳しい情報は協会でも一部の人間にしか伝わっておらず、事件についての詳しいことは聞くことが出来なかった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加