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「あの人があんなことするわけ無いだろ!!」
巴は両手で机を叩き、とても強い口調で言った。
しかし直後しまったという表情をする。
巴の表情から、ただ事ではないと感じた薫はすぐさま巴にといだたした。
「九条、教えてくれ、親父達に何があったのか」
巴は苦い表情でしばらく考えると口を開いた。
「わかった、本当は話すつもりじゃなかったんだが仕方ないな…
これからの話しはあくまで私の知る範囲内のことだから、完璧に説明出来る訳けでは無いが、最後まで聞いてくれ」
そういうと巴は薫の目をじっと見つめた。
「わかった」
私は普段協会に所属しない魔法使いから依頼を請けているんだが、約一ヶ月くらいにある噂を聞いた。
お前の両親が協会の幹部を何人も暗殺したって噂だ。
私は二人連絡をとろうとしたんだが、当人達は行方を眩ましていて会うことが出来なかった。
協会の中でも親しい人間に聞いた話しだと、協会は何人かの魔法使いが動いてお前の両親を探しているそうだ。
また詳しい情報は協会でも一部の人間にしか伝わっておらず、事件についての詳しいことは聞くことが出来なかった。
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