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だが二日前、私は二人からの手紙を受け取った。
内容は、噂が真実では無いこと、しばらくは姿を隠して真実を探ること、お前の護衛として私を雇いたいこと、読んだら手紙を処分してほしいことが書いてあった。
私は依頼を受けることにし、情報収集やらの事前準備をしてからお前に会おうと思ったんだが、今回はそれが裏目にでたな、一足遅かったらお前は殺されるなり、捕まるなりされていただろう、そして二人を探す為に最大限利用されてた。
巴は話し終えると、大きなため息をついた。
「大体こんなところだ、話したら喉が渇いた。何か飲み物をくれ」
薫は冷蔵庫から麦茶を出すと、グラスに注ぎ巴にさしだした。
巴は麦茶を受けるとそれを一気に飲み干す。
「ということで、私は今日からお前の家に住むぞ」
巴は何でもないような口調でさらりと言いまたタラコスパをまた食べ始めるが、薫はその言葉に驚き驚嘆の声をあげる。
「お前を護衛しにきたんだから当たり前だろ、何か問題でもあるのか?」
確かに護衛をするなら、確かに本人の家に居るのが都合がいいだろう、しかし若い男女が一つ屋根の下で過ごすのは問題があるのではないかと薫は思った。
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