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しかし巴は検討違いなことを言う。
「生活費なら問題無いぞ、お前の親父から手紙と一緒に送られてきた。むしろ全部使いきって構わん、足りない分は全部終わったら二人に請求してやる」
巴は自分の鞄から札束を出すとバサバサとテーブルの上に置く。
テーブルの上には百万の札束が十、占めて一千万もの大金が置かれた。
どれだけ使うもりなんだと薫は思ったが、それを突っ込むと話しが別の方向に進みそうなのでやめておく。
「いや、そうじゃなくて若い男女が一つ屋根の下に二人っきりってのはまずいんじゃないか」
和人の問いかけに巴は拍子抜けした様な顔をした。
「なんだそんなことか私は問題ないぞ、むしろお前は私みたいな美人と暮らせるんだ、嬉しいだろ」
巴は得意気な顔を見せる
「でも、俺も健全な男だ間違いがあったら困るだろ」
「ん、お前そんなことするヤツだったのか、せいぜい風呂場を覗く程度かと思っていたが…」
「だから覗かねえって」
「まぁ、私を襲ったところで地獄を見るのはお前の方だ。それにお前に拒否権は無い、素直に守られてくれない様なら、お前を監禁してでも言うことを聞いてもらうがな」
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