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色々と知りたいこともあったがこれ以上逆らうと自力では家に帰れないくらい痛めつけられそうなきがしたので、薫は大人しく従うことにした。
「わかった、静かにしてる」
それに対し巴は満足げに頷く。
「うんうん、私は素直な方が好きだ」
そう言うと巴はまた進み始め薫はその後にしたがった。
家に着くまでの道で薫は考えていた。
九条巴はいったい何者なんだろうか?
そもそも悪の魔法使いとは?
あの女と黒いヤツはなんだったんた?
これから俺はどうなるんだ?
そんなことを考えている内に家に着いた。
巴は当たり前の様に玄関の鍵を開けて中に入り、薫もそれに続く。
巴が玄関の明かりをつけると、薫の目には黒い髪と白い肌が血で赤く染まった巴が見えた。
巴は靴を脱ぎ中の電気をつけると薫に言った。
「私はシャワーを浴びるから、お前は夕飯を作ってろ、もちろん私の分もな」
「何故わざわざ俺がお前の夕飯を…」
薫は不満を言いかけるが、また巴が笑顔で日本刀を振り上げる素振りを見せると逆らうことを諦めた。
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