4人が本棚に入れています
本棚に追加
薫には聞きたいことが山程あったが、とりあえず一番気になっていたことを口にする。
「お前はいったい何なんだ」
「私は薫の両親に雇われた護衛…」
巴がタラコスパを口に運びながら言う
「そして魔法使いだ」
巴の言った言葉は普通の状況ならいますぐ精神科に行くことをすすめたいところだが、先ほどまでの状況を考えると納得できる。
おそらくあの女が使っていた黒い何かや、巴が日本刀を出した時に使ったのが魔法なのだろう。
「なんで俺が護衛される必要があるんだ?」
「魔法のことはそれほど驚かないんだな、お前の両親は私達の業界ではかなりの有名人だ、敵対する人間も多数いる。今までは息子のお前まで狙われる様なことは無かったんだが、最近事情が変わった」
巴が魔法使いだと名乗るのは二回目なので、大きな驚きはない、むしろ両親が何をやっているのかが薫は気にかかった。
「状況が変わったって、親父達は何をやってるんだ。確か最初お前は悪の魔法使いって言ったよな、親父達は何かヤバいことでもやってるのか!?」
最初のコメントを投稿しよう!