届かぬ想い…

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家につき、一先ず冷えきった体を温めるためにお風呂に入った。 お風呂から出たら、お母さんが1人でいたので、思い切って、子供の事を話してみた…。 お母さんの顔が見れない…。 恐い…。 お母さんはゆっくり口を開いた。 「美香はどうしたいの??」 「私は産みたい。 でも、ムリなんだよ…。」 「何がムリなの??」 そんなん分かるぢゃん。 「金銭面に決まってるじゃん。」 「美香?? お金なんてどうにでもなるんだよ?? もし今堕ろして、子供が出来ない体とかになったらどうするの??」 子供が出来ない体…?? そんな事考えてもみなかった。 「私、産んでもいいの??」 「美香が産みたいなら、産みなさい。」 その言葉に涙が流れた。 本当、パパの言う通りだったね。 お母さん、口に出しては言えないけど、本当に大好きだよ。
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