第三話

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「おはようリュカちゃん!」 「ナナちゃんおはようですぅ」     突然性転換した上に魔法少女として戦う―――― 琉華はそんな日々にも徐々に慣れてきたようだった。     キャー!キャー! 女子の黄色い声が聞こえた。 「やぁみんな、おはよう」 『キャー真留素さまァーーー!!』 「お退きになられて!真留素様の邪魔でしてよ」     「あー!!真留素様よ!」 「真留素…さま?」 「リュカちゃん知らないの? あの青髪で爽やかなあのお方は翠河 真留素様! この桜井学園で人気No.1なのよー!! そしてくるくるヘアーの人は中等部3年の富羨 符鈴さん。真留素様親衛隊のトップなんだって!」   那奈は意外とミーハーだった。 琉華は元々回りに疎いため他の生徒の事をよく知らなかった。    「でもあたしは蒼遠 曖玖様のファンなの!! 曖玖様は人気No.2で剣道部の主将でとってもクールなの!!」   那奈はいつも元気な子だが、ここまでテンションの高い彼女を見るのは初めてだった。  
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