それぞれの想い

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それから、お化け屋敷に行った。 前のアトラクションから、俺と知美だけで乗ると言ってしまったので、残り4人で乗り組み順を決めないといけない。 お化け屋敷では、日向と大地が一緒になった。 蓮見も、和樹も不安そうな顔だ。 大地は実にうれしそうだった。 俺たちが、先にお化け屋敷に入っていく 知美が、怖がって腕をぎゅっとしてくれるので、照れくさくてでも、嬉しかった。 お化け屋敷からでて、残りの4人を待っている間の事 知美「今日は、ありがとうね」 橋口「なんだよ急に」 知美「だって、こうやって一緒にいられるのも、あと少しなんだもん。」 橋口「俺は、知美が会いたいっていうなら、いつでも駆けつけるよ」 知美「うわぁーキザ!!でも嬉しい。ありがとう」 橋口「どういたしまして。」 知美「ごめんね、私立行っちゃって」 橋口「別に気にしてない。それぞれ、歩む道は違うんだから気にするな。がんばれよ」 知美「うん」 橋口「なぁ大地も私立受けるとかって言ってたか?」 知美「うん。塾の先生に言われてたよ。私と同じ私立行く見たい」 橋口「そうか…」 知美「なんで?」 橋口「いや…」 もう、日向に会えなくなってしまうから、大地は、行動に出始めたのかな? 友達の好きな人を、好きになるってどんな気持ちなんだろうか? きっと大地も悩んでいるはずなのに、みんなして、それを必死に隠してる。 もちろんおれも、知美と付き合ってることを言えないでいるわけだけど…
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