それぞれの想い

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大地も、出てくるのが早いと思ったのか、声に出していた それに対して。蓮見は、大地を無視して日向に近づいて来た。 俺は、蓮見の行動に驚いた。 大地の言葉を無視したからだ 健哉「葵平気か?」 蓮見は、日向をすごく心配そうに見ていた。 蓮見のこんな顔を見たのは、日向が、階段から落ちて以来の顔だった。 日向の、頬に触れ、話している蓮見を見て、蓮見は、本当に日向を好きなんだなと思った。 そんな蓮見の行動に、和樹は、ただボー然としてるだけだし、大地は、こんな状況でも、なぜか、嬉しそうな顔をしてやがる。その顔が、本当にわからなくさせた 日向を好きなのに、蓮見とこんな雰囲気なのに… どうして大地は、笑っていられるんだろう? 健哉「赤くなってかわいい」 大地「……」 黒森「!」 蓮見のその言葉に、激怒したのは、黒森でもなければ、大地でもなかった 知美だった 知美「いい加減にその手を離しなさい!何がかわいいよ!あんたが言うまでもなく、あおやんはかわいいの!さわらないでよ!ケダモノ」 橋口「知!言い過ぎだ」 健哉「橋口かまわないよ。だが!これだけは言っておくぞ。知。」 蓮見は、そう言って、日向を触っていた手を、自分の腰に当てながら、こっちを向いて話し出した。 その顔は、いつもとは違くて、怒ってるとわかる顔だった
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