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「なぁ……あっちの方に突っ立ってる奴、誰?」
圭介が指差した先には、身長がやや低めの華奢な黒髪の女が居る。
「あぁ……あいつはなぁ」
「サーシャじゃない!?何でこんな所に!!?」
「さーしゃ?誰だそいつ」
圭介が質問するのを待ってましたと言わんばかりに口を開く蓮、しかし。
「実は、あいつ」
「私と同じ『土地神』の一人よ!!知り合いなの!」
へぇ~と圭介がいつものように見事な無関心っぷりを見せているが……。
「なぁ……俺のセリフとんなよ……」
一人で蓮は疎外感に包まれ、頬が少し濡れるのを感じた。
「……?じゃあどうして、こんな所にサーシャが居るの!?」
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