†不気味な洋館†

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「ねぇ最近噂になってる洋館知ってる?」 「不気味よね~」 --洋館-- 「黒城(クロキ)、最近ボク達の家が何て噂されているか知ってるかい?」 妙に大人びた口調の、少年のような声が ある一室に響く。容姿はまさに子供。髪は緋色で瞳が血を溢したように紅い。 「いいえ」 黒城と呼ばれた男は、困ったように笑って答えた。こっちは髪は真っ黒で瞳が金色。 「“不気味な洋館”だって・・・失礼だよね」 少年は心なしか楽しそうに見える。 ここは噂の洋館の中。話し声からして 少年と男の人の2人だけ。  
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