†不気味な洋館†

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「クオン様」 黒城は少年に呼び掛けた。そして少年は黒城が何を言いたいのか素早く察したようだ。 「分かってる・・・もうすぐだから」 クオンと呼ばれた少年は、そう言うと 椅子から立ち上がり背にしていた窓に体を向けた。 「必ず・・・」 クオンは静かに呟いた。 表情は読み取れない。寂しそうにも、哀しそうにもとれる。 だが、どのような気持ちで言ったのか本人しか知らない。  
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