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「えり？」
急に名前を呼ばれ、ハッとしたように顔を上げた。
「雪乃か。何？」
「何じゃないでしょ？またその写真眺めてたんだね。」
「だってなんかすっごく楽しそうなんだもん。楽しいって何かわかんないけど……」
そう言ってえりは手に持っていた写真を手帳に挟み鞄に直した。
「ねぇ、えり。えりってね、保育園の頃からすっごくいっぱい笑う子だったんだよ？知ってた？」
「知ってるよ。だって小さい頃の写真笑ってるのばっかり。我ながらスゴイと思う。」
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