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だがそれは幼馴染みだからこそわかる事。
高校からの付き合いの人には決してわかるはずもない。
だからえりは教室の中では全く目立たない存在で、愛想の悪い人と言われている。
去年の今頃はそうではなかった。
えりはクラスの中でも一際目立つ明るい子だった。
「雪乃」
「な、なぁに?」
いつの間にか下を向いていた雪乃は慌てて顔を上げた。
「心ってさぁ、コロコロ変わるものなのかな?」
「は?」
突拍子もない質問をいきなりされた雪乃は思わず聞き返した。
「心ってコロコロ変わるもの?あたしのココロもコロコロ変わるようになんのかねぇ……」
えりがこのような事を言うのは珍しい。
雪乃は思わず目を丸くした。
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