勘違いなヒーロー2

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「初めに言っておく。 何を見ても驚かないで。 それが…現実だから…」 車を走らせながら 先輩は言った。 『え?ああ…はい!』 先輩は私の返事に 溜め息を漏らした。 「…私も最初はそうだった。 動物が大好きで、そんな動物を助ける事ができる…誇らしかった。」 『?…はぁ』 「無理はしなくていい… ただ、逃げたくなったり… そうゆう時は事務所に戻ってからにして… 今だけは、お願いだから力を貸して」 私は先輩の言っている事が サッパリわからなかった。 無理とか 逃げるとか お願いとか… 私を馬鹿にしてるのか… とさえ思っていた。 傷ついた可哀相な犬達を 救い出す… そんなヒーローさながらな 自分さえ思い浮かべていた。
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