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「初めに言っておく。
何を見ても驚かないで。
それが…現実だから…」
車を走らせながら
先輩は言った。
『え?ああ…はい!』
先輩は私の返事に
溜め息を漏らした。
「…私も最初はそうだった。
動物が大好きで、そんな動物を助ける事ができる…誇らしかった。」
『?…はぁ』
「無理はしなくていい…
ただ、逃げたくなったり…
そうゆう時は事務所に戻ってからにして…
今だけは、お願いだから力を貸して」
私は先輩の言っている事が
サッパリわからなかった。
無理とか
逃げるとか
お願いとか…
私を馬鹿にしてるのか…
とさえ思っていた。
傷ついた可哀相な犬達を
救い出す…
そんなヒーローさながらな
自分さえ思い浮かべていた。
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