東方SS 自身は白、小町は黒

……良い事を思いついたわ

「んふー…いい気持ち……」
仕事中にもかかわらず全身を弛緩させ、日向ぼっこに興じていると――

ハラリ、と傍らに何かが落ちる気がした。

……おかしいなぁ、周囲に実の生る木なんて無いはずだけど……

「んふぁ……、ん？」
気になるので起きて周囲を見渡す。
「……リボン？」
そう、赤いリボンが落ちていた。
明らかに、その場には不釣合いな代物。
「……だれか落としたのかな？」
まぁいいや、拾っとこう―
緩慢な動作で起き上がると、赤いリボンを拾い上げようと手を伸ばす。