ワタシダケノセンセイ

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左手後ろに陣取っているマサシのお兄ちゃん。 名前は忘れたんだけど。 どうしてこんなに近づいてくるの?。 私、言うべきかな。 皆、気付いてるよ、ね? それとも私の勘違い? 誰か教えてよ!! ここは金持ちマサシの家。 夏休み最後の日、クラスの仲良しが集まってやることといえば。 そう。夏休みの課題。 まあ、私はほとんど終わってたんだけど、主催者のマサシやカオリは、まるで魔法にかかったかのごとく、ノートは真っ白、頭も真っ白、顔面蒼白。 二人を含めた「まだ全然やってない組」は、となりの食卓テーブルで黙々と焦っている。 焦ってないでやればいいのに。 私はといえば、こちらも課題を終了させたヨッコと、ローテーブルに居座り、ハイレベルテキスト。一応成績優秀ですから。 んで問題はここから。 なぜかマサシのお兄ちゃんが、私の左手後に陣取っているのよ。 時々、私のミスを指摘するし。 ヨッコは、その端的さに、ちょっと惚れはじめているし。 ・・・私は、お兄ちゃんの絡みに、なんか不安になってきたの。 不安ってか、なんかくすぐったいってか、怖いってか・・・とにかく不安定で、嫌。
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