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よし、後は酢豚を急いで食べるだけである。
「あっ!!」
まなみがドアの方を見た。
ちょうど森先生が帰ってきた。間一髪である。
「い~た~だ~きま~す!」
みんなで合唱して箱を開ける。私も満面の笑みで開けた。
えっ!!
私は呆然とした。ピーマンが入っている。ピーマンが入っているのだ。
私は田中先生の方を見た。私に笑顔で親指を立てている。あれは仕事した男の顔である。
ふと顔を上げるとまなみがウィンクした。この女っ!
そこに森先生が、、
「たかしくん今日は元気ないね。先生があ~んしてあげよう。はい、あ~ん。」
私の口にポイとピーマンを放り込んだ。
「わあぁ~ん!!」
私は赤子のように泣き叫んだ。
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