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鈴仙
「しかし驚きましたよ。竹林に人が倒れていた時は。妖怪に食べられなくて良かったです」
笑顔ですごいことを言われた気がする・・・
「ここの妖怪・・・妖怪?」
鈴仙
「えぇ、妖怪です。人間は格好の餌食ですから気をつけてくださいね?」
にっこりと笑っている
「あ・・・あぁ。そうするよ」
冷や汗が背中を流れる
多分見つかっていなかったら生きていなかったのだろう
本気で彼女は命の恩人だと思う
鈴仙
「で、貴方はどうしてあんなところで倒れていたんですか?」
「それが・・・わからないんだ」
鈴仙
「ふむ・・・記憶喪失なんですね」
眉毛が垂れ下がり、耳もしょぼくれていた
鈴仙
「何か手がかりでもあれば・・・そうだ!」
ぽんっと両手を叩くと部屋の隅にあった袋をごそごそとあさっていた
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