母は強し

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「まぁとにかく貞子ちゃんはゆっくりお風呂で温まるといいわ。…ここ。この場所を歩けば大丈夫だから。恭平には制裁を加えとくわ。」 「はい、それではお言葉に甘えて。」 そう言って貞子さんは風呂場に入って行った。 俺?母さんに引きずられて強制退去さ。 最初から安全な道を教えてあげてればこんな事にはならなかったのでは…? 「さぁ恭平、早速あの本を捨てましょうか。」 「ヴェッ!?」 思わず変な言葉がでた。本を捨てる?バカな!俺がそんな事するとおもうか?あまり俺を見くびるなよ母さん。 「あなたさっき言ったじゃない。『捨ててもいいかな~』って。」 「いッいや、母さんあれはタマランチ会長の御意志で俺の意見じゃな…」 「捨てるわよね?」 ヒイィィィィィ! こッ殺される…しかし俺も男だ!そう簡単に大切なものを失うわけにはいかない! 言ってやるさ。 「恭平?捨てるわよね?」 「だが断る」 言った~偉いぞ俺とうとう母さんに逆らってやったぜ! 「そう、なら仕方ないけど実力行使するしかないようね。」 そう言って母さんは指をバキボキならしはじめた。 いやいやヤバいって!俺の危険信号がさっきからフルスロットルで鳴り続けている。 「ちょッ母さん?」 「恭平…覚悟!」 「イヤアァァァァァァァァァァ!!!」
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