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時刻は午前0時37分。
とっくに日付が変わり、街ではほとんどの人が寝静まっている頃だろう。だが俺は違う。
本当の悲しみの中、寝るなんて事は到底出来ないのだ。
数時間前、母親の鬼のような猛攻によって俺は守らなきゃいけない大切なものを失った。
どういう過程で失ったかはあえて語らないが、強いて言うならボーボー燃えた。
それだけだ。
その後数時間、俺はウジウジ寝るのも忘れいじけていたワケだ。
「さよなら『ブルマだらけの運動会』さよなら『〇〇山で射精会』さよならetc...」
コンコン‥
俺が別れの言葉を口にしているとドアを叩く音が聞こえた。
まさかッ!?俺の事が忘れられなくて帰って来てくれたのか!?ありがとう!そしてお帰り美奈代ちゃん香奈ちゃん亜紀ちゃんetc..
「みんなお帰り~!」
俺は勢いよくドアを開けた。
ドンッ!!!
「ごぎゃッ!」
すると開けたドアが直撃し、叫び声と共にその場に倒れこむ少女が一人…。
「貞子さん?ちょッ、何やってんですか?」
「うう~くぅ~ぐふぅ、ひどいですよ恭平さん、いきなり開けるなんて。」
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