正しい休日の過ごし方

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ここは…?部屋の中? 気がつくと俺は見知らぬ部屋に立っていた。 部屋には、ベッドと机、そして小さいテーブルが一つあるだけだった。 俺はもっといろいろ見てみたかったが、何故か視線が動かない。まるで誰かが見ているものを見てるみたいに…。 しかしそのベッドと机は俺が寝ていた部屋にあったものと同じ物に見える。 そして部屋にあった物より少し新しい感じがする。 実を言うと部屋にあったのは何年か前に購入したらしく、ところどころ汚れていたりした。 しかしそれを感じさせない部屋の雰囲気に俺はすっかりそんな事気にしなかった。もちろん、シーツはマットレスは新品のものだった。 しばらくすると部屋のドアが開き、一人の男が入ってきた。 !? 俺? 部屋に入ってきた男は俺にそっくりだった。だんだんとその男が近づいてきてわかったが、その男は俺より少し長身で、認めたくはないが顔も…良かった。 その男があのベッドに座ったと思うといきなり俺の視界も動き出し、男の隣に移った。
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