正しい休日の過ごし方

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そして男と向き合う形で顔を合わせる事になった。 ちょッ、そんなに見つめるなよ!照れ(ry 男は俺に向かって何かを話しているようだったがもちろん俺に聞こえるはずも無く、俺は黙って見ていた。 ざまあwwwww ちなみに見ていたと言っても見つめてたわけじゃないからな! 男が話しているであろう間、俺の視界が何度も細められたり、まるで見開いたように広くなったりしたが、しばらくするとそれも無くなり、今度は男がまるで話を聞いているように頷いたり、笑ったりしていた。 ただ、俺の方を見ている男はずっと、何か愛しい物を見るような目をしていた。 あれから何分経っただろうか、俺達は会話しているような動作を繰り返していたが、男はいきなり黙り込んでしまった そして小さく口を動かした。 その時、俺はわかってしまった。別に読唇術なんて使えないし母さんのように読心術も使えない。 それでもわかってしまった。男が、『愛してる』と言った事が…。 そして段々と顔が迫ってきた。次第に細くなる俺の視界。 アレ?コレヤバクネ? ちょッ!!!待って!!!俺は男とキスする趣味なんてないから!お願いヤメテェェェ!!!!!
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