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「あなた、あの部屋で寝たの?」
全てを話終えると母さんはいきなりのシリアスモードに入った。
「そうだけど、ダメだったかな?」
「ダメね、あの部屋は貞子ちゃんの部屋よ。今後は間違ってもあの部屋で寝ないように!わかったわね?」
そんな事言ったって、しょうがないじゃないかbyえなり君
「わかったよ…」
反論したかったが母さんの気迫に負けて思わず了承してしまった。
なんでこんなに怒るんだ?
「貞子ちゃんにも言っておくから。」
わざわざ貞子さんにまで念を押すほどの事か?と思ったが、腹が減ったので勝手にパンを食べる事にした。
そんな中、母さんは二階に上がって行った。
―――
「…て……ん…起きて貞子ちゃん!」
雪江さん?周りが明るい、もう朝か。
「んぅ…おはようございます。雪江さん。…ここは?」
「おはよう貞子ちゃん、ここは恭平の部屋よ。」
「恭平さんの!?」
どうやら私は夜、アニメを見終わってすぐに寝てしまったようだ。
それじゃあ私は恭平さんと寝てしまった!?
「あなたがここで寝てしまったから恭平は貞子ちゃんの部屋で寝たそうよ。あのベッドで…。」
一緒に寝たわけじゃないようです。良かった。
「そうでしたか…恭平さんは今はどこに?」
「下にいるわ。」
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