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さてその耕作はと言うと…飛び出た目を必死に元に戻そうとしていた。キモ…
「きょ、きょ、恭平ん、誰なんだその見目麗しい国宝級の美少女は?」
『ん』をつけるな!しかも誉めすぎだ!まぁ否定はしないさ。
「いや~そんな国宝だなんて。」
貞子さんは『フヘヘヘ』とか言いながら顔を赤くしてくねくねしている。
う~ん…。
「耕作、その話は後で必ずするからとりあえず家の中に入れてくれないか?」
「バカヤロー!!!こんな可愛い娘をいつまでも外で立たせてるなんてサイテーだぞ恭平!」
あれぇなんか殺意が湧いてきた。
俺は釘バットを家に置いてきた事を激しく後悔しながら耕作の家に入った。
耕作は『どうぞどうぞ!』と、どこから出したのか赤い絨毯を貞子さんの前に敷いていた。
今からバット取りに行こうかな?
俺が真剣に悩んでいると、いつの間にか俺の前方にいた耕作に呼ばれた。貞子さんも一緒だ。
「おいおい恭平、まさか俺の紳士っぷりに感動して動けなかったのか?ハハハ!」
ほんと耕作死ねばいいのに。
俺は耕作の顔面に右ストレートを喰らわしてから、戸惑う貞子さんを連れて耕作の部屋へ向かった。
耕作は、
「うごふぁぁ…げほおぉう」
とか言いながらうずくまっていた。
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