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「恭平さん、あの方あのままでいいんですか!?」
「いいんですよあんな下等生物。さあ入ってください。」
俺は我が物顔で耕作の部屋のドアを開けた。その時、
「お兄ちゃーん!!!」
やはり来たか、俺は突進してくる猪少女を華麗に避けた。フッ!
「ぶべらっ!!」
猪少女は見事に突き当たりの壁にぶつかった。
ちょッ!壁にヒビが!?あんなんが直撃したらどうなることやら…。
「あの恭平さん、この娘は?」
そうか、貞子さんはまだ知らなかったか。
「この娘は耕作の妹で、名前は桃香(モモカ)。俺達より一つ年下の中3です。」
貞子さんに軽く紹介していると本人が起き出した。
「全く、避けるなんてヒドいよお兄ちゃん!あれ?その人誰?」
「あっ私は山村貞子と申します。よろしくお願いします。」
「私は鈴木桃香、よろしくね!にしても、もしかしてお兄ちゃんの彼女?うっひゃー!青春してるねー!このこの」
そう言って桃香は俺の脇腹を肘でつついてきた。お前はオヤジか?
ったくやめんかくすぐったい。
「そういえば耕作兄が下で死んでたけど?」
「神の裁きを受けたんだろう。自業自得だ。」
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