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「この、やろ…何が裁きだ…ゴフッ!」
「なんだ耕作、生きてたか…」
俺は小さく舌打ちをした。それにしても、なんで顔殴ったハズなのに全身がボロボロなんだ?
「大丈夫ですか?」
「平気です!こんなのいつもの事ですよ!チャラヘッチャラです!」
貞子さんが声をかけた瞬間、耕作の傷は一瞬にして全て消え去った。
「まあいいや、とにかくいろいろ話がある。部屋に入ろうや。」
いつまでも廊下で立ち話ってのもダルいからな。隣で桃香が『うひゃひゃひゃひゃ』とバカ笑いしているのを無視して俺達は部屋に入った。
「ひひひぃ…ふぅ…ぷぷふぅ、じゃあ私は勉強してくるね。ブハアァwwwww」
そう言って桃香も自室に戻った。まぁ一応受験生だしな。しかし相変わらずアイツのツボはよくわからん。
「ではそろそろ、本題に入ろうか。」
見れば耕作はエヴァのゲンドウよろしく手を口の前で組み、こちらを見ていた。
「ああ早速だが、何故俺を呼んだのか説明してもらおうか?」
「いいや恭平、説明するのはそっちじゃないのか?」
「何?」
「だってそうだろう?俺はあくまで『恭平』を呼んだんだ。それなのになんだお前は?こんな美少女まで連れてきて!立派な口約違反じゃないか!ちっくしょ~美少女殿あなたは恭平の一体何なんですか?」
アホだ…
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