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「わ、私ですか?私は山村貞子と申します…。えと私は恭平さんの…何でしょう?」
「貞子さん、まともに答えなくていいですよ。コイツの質問にいちいち答えてたらキリがないですから。」
「ぬぁんだその言い方は!?お前は俺をなんだと思ってるんだ!?」
やっぱり悪霊かも…さて、そろそろ話してやるか。俺は耕作の質問を無視して話し始めた。
「耕作、貞子さんはな昨日お前が俺に押しつけたビデオから出てきたんだ。あれは紛れもなく呪いのビデオだったさ、だが出てきた貞子さんは悪霊なんかじゃなかった。そういう事だ!」
「可哀想に、恭平待ってろ!今救急車を呼んでやるから!」
「待てい!俺は壊れてなんかないぞ!」
俺は耕作の手から携帯を奪うと逆パカした。耕作は『ぬはぁ!』とか言ってる。
「あの、耕作さん、恭平さんの言ってる事は本当ですよ。私はビデオの中から出てきました。実はですね…」
貞子さんは自分がビデオから出て来る事になった過程を丁寧に耕作に説明してやってた。
優しいなぁ…。
全てを聞き終わると耕作はすっかり石化していた。
無理ないか、目の前にいる美少女は実は幽霊少女だったんだから。
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