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貞子さんはしばらく黙り込んでしまったと思ったら、またいつものような優しい笑顔に戻った。
「すみません恭平さん、あれ?プリキュアは?」
「もうとっくに終わりましたよ。それより貞子さん、今日の集合時間は11時です。そろそろ準備しましょう?」
「はい!あっ、私朝ご飯作りますね?」
マジ?貞子さんの手料理ですか?
「ぜひお願いします!」
ああ~今日はなんていい日なんだ!最高の日だぜ!キャッホ~ゥ!
「わかりました。少し待っててくださいね?」
「はい!いつまでも、この命尽きるまで待ってます!」
そう言って俺は貞子さんに向かって敬礼した。
よ~しとりあえず鬼太郎でも見ながら待つとしようかな♪♪
鬼太郎が髪の毛針を連射し始めた頃、貞子さんは朝食を完成させてやってきた。
「おおっ!」
ご飯に味噌汁、卵焼きに味付け海苔、さらにアジの開きという、朝食の王道とも言えるメニューがテーブルに運ばれてくる。
ん?
貞子さんが最後に持ってきたのは…マヨネーズだった。
「あの、それは?」
俺が恐る恐る聞いてみると、
「マヨネーズですよ!マヨネーズ!どんなおかずにも合う最強の調味料マヨネーズです!!!」
貞子さんは興奮気味に語ってくれた。
どうやら貞子さんはマヨラーだったようだ。
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