ストーカーのなく頃に~涙流し編~

5/18
前へ
/161ページ
次へ
――― 貞子さんはしばらく黙り込んでしまったと思ったら、またいつものような優しい笑顔に戻った。 「すみません恭平さん、あれ?プリキュアは?」 「もうとっくに終わりましたよ。それより貞子さん、今日の集合時間は11時です。そろそろ準備しましょう?」 「はい!あっ、私朝ご飯作りますね?」 マジ?貞子さんの手料理ですか? 「ぜひお願いします!」 ああ~今日はなんていい日なんだ!最高の日だぜ!キャッホ~ゥ! 「わかりました。少し待っててくださいね?」 「はい!いつまでも、この命尽きるまで待ってます!」 そう言って俺は貞子さんに向かって敬礼した。 よ~しとりあえず鬼太郎でも見ながら待つとしようかな♪♪ 鬼太郎が髪の毛針を連射し始めた頃、貞子さんは朝食を完成させてやってきた。 「おおっ!」 ご飯に味噌汁、卵焼きに味付け海苔、さらにアジの開きという、朝食の王道とも言えるメニューがテーブルに運ばれてくる。 ん? 貞子さんが最後に持ってきたのは…マヨネーズだった。 「あの、それは?」 俺が恐る恐る聞いてみると、 「マヨネーズですよ!マヨネーズ!どんなおかずにも合う最強の調味料マヨネーズです!!!」 貞子さんは興奮気味に語ってくれた。 どうやら貞子さんはマヨラーだったようだ。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

929人が本棚に入れています
本棚に追加