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「恭平さん!早くしないと遅れちゃいますよー!…オエッ…」
俺達は今待ち合わせ場所である駅前にひっそり立つポストへと向かっている。駅前のポストは俺や耕作、それに香住の定番の待ち合わせ場所なのだ。だが…
「貞子さん、やっぱり無理しないほうが…?」
「大丈夫ですよ!それより急がないと、ウッ!」
先ほど、貞子さんが作ってくれた朝食を美味しくいただいたわけだが、貞子さんはと言うとおかずというおかずにマヨネーズをかけまくって、挙げ句の果てにはご飯にまで大量のマヨネーズをかけ始めたのだ。
それはもうご飯とマヨネーズの比率がご飯2:マヨネーズ8と言っても過言では無いほどだった。
まあそれを全部食べたのだから、気分が悪くなって当然だ。
「本当に大丈夫ですか?」
「本当にだいじょ…う、うぅううぅぅう…」
「貞子さん?」
「ウヴォエェェェェェ!」
「ギャアァァァァァァァァァ!!!」
やってしまった…住宅街のど真ん中で盛大に嘔吐物を撒き散らしてしまった。
「うっ…うぁ…ごめ…んなざい…」
ちょッ!泣かれても困りますよ!
「良いですから、とりあえずここは逃げましょう!」
俺はフラフラな貞子さんを半ば引っぱった状態で走り出した。
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