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「わあああああああああああああん!」
うおっ!近くに来ると更にうるさいな…
「貞子さん!貞子さん!大丈夫ですか?」
貞子さんは地面に座り込んで、かなりの量の涙を流しながら大泣きしていた。
耕作?とりあえず放置です。
「うぐっ、うっ、ぎょうべ~ざ~ん」
「ちょ、とにかく涙と鼻水を拭いてください!」
そう言って俺はハンカチとティッシュを貞子さんに渡した。紳士だな
「ばい…わがりまじだ」
貞子さんは涙と鼻水を綺麗に拭き取り立ち上がった。
ちなみに俺が持っていたハンカチはもう使いものにならなくなった…。洗ったら…大丈夫だよな?
さて次はと…。
「ゴブッ!ガッ、ガヴァフ!うあぁ、ギャグゥアアア!」
最早泣き声ではないな…。
俺は、苦しんでるような声をあげて、地面に横たわる耕作に近づいた。
「おーい耕作!無事か?」
「恭平…か?俺は、俺はぁ…」
「なんだ?どうした!?」
これはさすがにヤバいかもと思った時、香住が口を開いた。
「ごめん、ちょっとやりすぎて両腕の骨折っちゃったの。」
ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?
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