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見れば、耕作の腕がいわゆる、『曲がってはイケない方向』に曲がってしまっている。
香住のやつ、よくあんなに笑ってたな…恐ろしい。
「お前、やりすぎにも限度があるだろ?いくらなんでも耕作が可哀想だ!しかも周りを見てみろ、ボロボロじゃねーか!器物損害で訴えられるぞ!」
この惨状、出来ることなら皆さんにお見せしたい、自転車や花壇もそうだが、もっと見回せば木が折れかかっていたり、かなり高そうな車がひっくり返っていたり…アレ、マジでヤバいかも…。
すると貞子さんが申し訳なさそうに近寄ってきた。
「あの、恭平さん、これやったの…私です。」
はい?
「香住さんと変態、いえ、耕作さんの死闘があまりに凄まじくて、ついパニックになってしまって…」
今耕作の事変態って言いましたよね?
耕作のやつ可哀想に、貞子さんの中ではアイツは完全に危険人物になってるようだ。
「じゃあ貞子さんがこんなに!?」
貞子さんは俯いてしまった。
俺は香住を見ると、香住は『その通り』だと訴える目を俺に向け、無言で頷いた。
そうか、耕作が倒れてるのは香住の仕業らしいが、周りのは貞子さんか。
ナンテコッタイ
確かに貞子さんならこんな事が出来てもおかしくは無いかもだが…さすがにマズいだろ。
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