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「ハァ~、新学期なのにため息ばっかついているような気がするのは気のせいか…?」
やっと離れてくれたのだが佳奈美はまだしつこく話しかけてくる。
こいつは白鳥 佳奈美〔シラトリ カナミ〕。昔からずっと一緒にいる、幼なじみみたいなものだ。
目はパッチリとしていて髪は短め。身長は163センチとごく普通の女子高校生。
いろいろとあったが3人はペチャクチャ話しながら下足場へと向かった。
するとそこには小さな人だかりが出来ていた。どうやらクラスがはり出されているようだ。
「私達今年も同じクラスになれるかな?」
ウキウキ気分の佳奈美に彰は無表情で小さく呟く。
「今年は離れてくれないと体がもたない……」
「どしたの彰?そんなに暗い顔してから。元気出して?」
いや佳奈美は分かってないのかよ、俺がこんなにテンション下がってるのは佳奈美のせいなんだよ。
すると、1年生の頃のことが頭の中で浮かんできた。
……思い出すだけで疲れる……。
やる気の失せた表情で神頼みしながらクラス発表の紙を見た……。
俺に安息の時間をくれ…。
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