第1章.桜が舞う季節

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――場所は変わってここは3階にある2-3組の教室の中……。 一人だけ物凄く暗い雰囲気を放っている少年、彰は膝を床につけて絶望感に浸っていた。 その横で軽快なリズムを口笛で吹いていた佳奈美が嬉しさを辺りに巻き散らしながら話しかけてきた。 「今年も一緒だね。ほんと私って運がいい」 ほんと俺って運が悪い。また佳奈美と同じクラス…、最悪だぁ…。 「もう彰?大丈夫?」 すると徹は笑いを咬み殺しながらも言った。 「そっとしておいてあげて?」 あぁ徹、、ありがとう。君がいなければもっと悲惨な1年になってただろう。 佳奈美は頭の上に?マークがクルクルと回っていたが、他の友達のところにいって話し始めた。 そんな様子を虚ろな目で眺める。 おぅ髪よ、違う//神よ。とうとう俺は天からも見放されてしまったのか……。 神を髪と間違えたからそのお仕置きなのか?あまりにも酷すぎるよ…。 徹は彰の肩をポンポンとたたき、「今年も頑張ってね」と目で伝えてきた。 でも来年までアイツのペースについていけるだろうか? 不安の気持ちでいっぱいの彰だった。
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