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暫くすると勢いよく教室のドアが開き担任の先生が入ってきた。
すると1人だけただならぬ雰囲気を放つ彰に気づき驚きながらも話しかける。
「五十嵐、どうしたんだ!?」
先生の存在に気付いた彰は虚ろな目をしながら小さな声で答える。
「大丈夫です…」
「…ならいいが気分とかが悪いならちゃんと保健室に行くんだぞ」
彰の様子に困った表情を浮かべる先生だったが気を取り直して話し始めた。
先生の名前は小野 修平〔オノ シュウヘイ〕。昨年も彰達の担任で、20代後半ぐらい。
ルックスも良く、優しいとの評判で女子の中にはファンクラブも出来ているし、男子にも人気があった。
小野先生はこれから始まる入学式についての説明を簡単にして話は終わった。
先生が教室を出ると同時に急に教室の中が騒がしくなった。
そんな中でさっきまで死んでいた彰は持ち前の明るさで立ち直り、徹や近くの友達とペチャクチャ話をしていた。
「今日どっか遊びにいかね?」
「あぁ行く行く、学校終わったらすぐ行くね」
「了解!」
遊びの約束をしていると、チャイムが鳴ったのでゾロゾロと体育館へと向かった。
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