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最期の唄
~一日目~
僕は箱に詰められる。
兄弟と一緒に暗い暗い箱の中で肩を寄せ合い、温めあいながら恐怖感に震えた。
いつもと違う状況が怖い。
閉鎖空間が余計に恐怖感を誘う。
急に暗闇が開けて光が差し込む…そこには僕たちを見下ろすご主人がいた。
(どうしたの?)
小首を傾げる僕たちを見て…
「…」
ご主人は何も言わず僕たちを置いて去っていく。
僕たちは鳴いた。
「ナァ~…ナァ~!!!」
寂しくて寂しくて、ご主人に会いたい会いたい!
ここから出して!!!
置いて行かないで!!!
悲痛に叫ぶ。
「ナァ~ナァ~ナァ~!!!」
ご主人の所に帰りたい!
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