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「……嫌でしたか?」
俺がぼんやりしているのを訝しがったのか、瑠璃ちゃんは無表情を崩さずに言った。
「そんなわけないよ!すごく嬉しい!」
慌てて否定する。
隣が瑠璃ちゃんで嫌がるわけがない。
「それなら……よかったです」
心なしか表情が少し緩んだように見えた。
「では失礼します」
「うん、またね」
瑠璃ちゃんが家に入るのを見送って俺も自分の家に入る。
まさか瑠璃ちゃんが来るなんて夢にも思わなかった。
……しまった、明日から一緒に通えるのかとか聞くのを忘れた。
「兄さん……」
そんなことを考えていたら腰に抱き着かれた。
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