第二章 歓迎

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「……嫌でしたか?」 俺がぼんやりしているのを訝しがったのか、瑠璃ちゃんは無表情を崩さずに言った。 「そんなわけないよ!すごく嬉しい!」 慌てて否定する。 隣が瑠璃ちゃんで嫌がるわけがない。 「それなら……よかったです」 心なしか表情が少し緩んだように見えた。 「では失礼します」 「うん、またね」 瑠璃ちゃんが家に入るのを見送って俺も自分の家に入る。 まさか瑠璃ちゃんが来るなんて夢にも思わなかった。 ……しまった、明日から一緒に通えるのかとか聞くのを忘れた。 「兄さん……」 そんなことを考えていたら腰に抱き着かれた。
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